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平和・非核 思い次代に 東広島で「宣言30年」式典

 東広島市の平和・非核兵器都市宣言30年を記念する式典が12日、市民文化センターであった。市原爆被爆資料保存推進協議会(原資協)が主催し、平和への思いの子どもたちへの伝承に力点を置いた催しとなった。

 約150人が参加した。原資協の石井康隆会長は「原爆の恐ろしさを後世に伝え、平和が続くよう祈る」とあいさつ。安全保障関連法案に基づく後方支援で、核兵器の運搬も理論上可能とした防衛相の見解に懸念を示した。

 蔵田義雄市長は「核兵器使用の可能性がゼロになるまで、力を合わせて努力する必要がある」と述べた。被爆者の講演があり、平和を願う標語を寄せた小中学生の表彰もあった。

 市議会が決議した宣言は「緑の豊かな学園都市を守り子供達に幸せな未来を保障していくため、ここに核兵器廃絶と恒久平和を求める」などとしている。(新本恭子)

(2015年8月13日朝刊掲載)

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