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鐘の音に命の継承誓う 平和記念公園で高校生ら集い 広島

 終戦70年の15日、広島市中区の平和記念公園の「平和の鐘」の前で集いがあった。広島ユネスコ協会の主催で高校生たち約120人が参加。戦争のない世界の実現を誓い、鐘の音を響かせた。

 参加者を代表し、被爆3世で広島大付属高2年重光美可子さん(16)=海田町=は「原爆の日、終戦の日を知らない同世代も多い。世界へ被爆者の怒りを伝えたい」とスピーチ。やはり3世の県立広島高2年片山実咲さん(16)=東広島市=は「次世代に命のバトンをつなぎたい」と宣言した。

 正午に参加者全員で黙とう。平和の鐘を順番に打ち鳴らした。ノートルダム清心中・高の生徒たちの合唱もあった。協会の亀井章会長は「戦争がなければ原爆投下もなかった。失われた命に思いをはせて鐘を突きたい」とあいさつした。集いは毎年、終戦の日にあり16回目。(高本友子)

(2015年8月16日朝刊掲載)

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