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基町高生の原爆の絵展示 広島

 被爆者の体験を聴いて基町高(広島市中区)の生徒が描いた原爆の絵の展示会が15日、中区袋町の合人社ウェンディひと・まちプラザで始まった=写真。16日まで。無料。

 2007年度から毎年、広島平和文化センターの依頼で創造表現コースの生徒が制作している油絵など65点。川を流される全身にやけどを負った人や、亡くなった赤ん坊を抱えて歩き回る母親など、壮絶な証言から描き起こした作品が並ぶ。

 兄2人を原爆で亡くした西区の主婦内谷セツ子さん(68)は「被爆者と生徒の平和への思いが伝わってくる。家族を亡くす苦しみをもう誰にも味わわせたくない」と涙ぐんだ。

 16日は午前9時半~午後4時。2時から生徒が作品に込めた思いを語る。(村上和生)

(2015年8月16日朝刊掲載)

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