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「あの日忘れない」学生ら準備に汗 広島土砂災害1年 20日にイベント

 広島市の土砂災害から1年を迎える20日、犠牲者を追悼するイベントが安佐南区で開かれる。「あの日」を忘れないために、大学生やボランティアが企画し、準備を進めている。

 広島経済大のボランティア団体「武田山まちづくりプロジェクト」は午後7時ごろから、約15~50センチの竹筒にろうそくを入れた「竹キャンドル」約千個を、同大興動館裏の熊岡神社で点灯。午後5時からは短冊に犠牲者へのメッセージを書いたり、竹キャンドルを作ったりするコーナーも設置。リーダーの2年吉本光太郎さん(19)=岩国市=は「災害を忘れず、地域のつながりを見つめ直すきっかけにもしてもらいたい」と話す。

 安佐南区八木4丁目で犠牲になった藤井麻緒さん(53)が所属していた県ウオーキング協会の仲間は「追悼ウオーク」を開く。参加者は午前9時に中区の市青少年センター前、午前11時にJR緑井駅前に集合し、藤井さんの自宅跡まで歩く。

 避難所となった同区緑井6丁目の佐東公民館では午前10時から、被災者たちが災害後の1年間を振り返る交流会がある。ホールでキャンドルに火をともして黙とうし、犠牲者への祈りをささげる。同館は「避難所を使った方々が再び集まり、近況や悩みを話し合う場にしてほしい」と参加を呼び掛けている。(原未緒)

(2015年8月16日朝刊掲載)

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