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福島の除染 技術者結集 作業メンバー募る 広島

 福島第1原発事故で放出された放射性物質によって汚染された原発近隣地の除染に取り組もうと、広島県内の技術者たちが一般社団法人「福島原発勇志作業隊」(貞重実美(さだしげ・じつみ)理事長)を結成し、協力者を募っている。

 作業隊のメンバーは現在30人。緊急時避難準備区域に指定され、除染作業がほとんど進んでいない同原発から20~30キロ圏内で放射性物質の除去に携わる。

 現地で住民たちが軽装のまま除染作業をしていると知った知人から、貞重さん(67)=広島県熊野町=が相談を受けた。貞重さんは妻が被爆者で、自身は島根原発の建設工事に関わった経験もある。「若者の被曝(ひばく)を防ぎ、広島の経験を生かそう」と知人や友人に呼び掛け、8月に作業隊を結成した。

 現在、南相馬市側と調整しており、来月中旬にも初出動する予定。募集対象は60歳以上(仕事によっては40歳以上も可)でボランティア精神がある人。山内康弘現場隊長Tel070(5030)4141。(川井直哉)

(2011年9月7日朝刊掲載)

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