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建設費6500万円アップ 広島の放射線治療センター 資材高騰

 広島県は19日、広島市東区二葉の里に建設中の高精度放射線治療センター(仮称)の建設費が6500万円増え、21億1100万円になると明らかにした。人件費や資材費の高騰が理由。県議会生活福祉保健委員会で説明した。

 物価変動に応じて建設費を変更できるよう定めた契約に基づき工事を請け負う大成建設中国支店(中区)など3社の共同企業体(JV)から申し入れがあった。県は、建設作業員の労務単価などを調べた上で認めた。

 県がん対策課によると、昨年11月時点の建設作業員労務単価は、2013年9月の契約前に比べ約2割上昇。同課は「作業員や資材を確保するためにはやむを得ない」としている。月内には仮契約を結び、9月の県議会定例会に契約変更の議案を提出する。

 センターはことし10月の開業予定で、地上7階(一部2階)、地下1階で、県医師会などが入る地域医療総合支援センター(仮称)との合築。13年10月に着工した。県医師会によると、医師会の負担分は23億3500万円で変わらず、総工費は計44億4600万円となる。(明知隼二)

(2015年8月20日朝刊掲載)

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