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広島市西区の「被爆」 小冊子で紹介 住民団体 78ヵ所調査 広島

 被爆70年に合わせ、広島市西区の住民有志でつくる「西区被爆フィールドワークの会」が、区内にある被爆建物や遺跡、被爆樹木などを調査し、小冊子=写真=にまとめた。

 A5判、90ページ。天満小そばにある被爆樹木のクスノキ、観音高の門柱、広瀬神社のこま犬、己斐東にあるれんが造りのポンプ室など78カ所を紹介。写真に説明を付け、被爆当時の写真や手書きの地図も添えている。市の資料を基に、15人が1年かけて地元の寺の住職や住民たちから聞き取った。

 6月に300部を印刷。小冊子に掲載した被爆建物などを巡る催しをこれまでに3回開き、14~17人が参加して好評だったという。

 小西正則代表(76)は「見慣れた地元の風景にも被爆の爪痕が随所に残っている。記憶にとどめてほしい」と話している。小西代表Tel082(292)3770。(山本乃輔)

(2015年8月20日朝刊掲載)

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