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「大和」通して郷土に愛着 呉市教委 市立小全5年生対象に「ミュージアム」見学 

 広島県呉市教委は、市立小の5年生全員が授業で大和ミュージアム(宝町)を見学する機会を設ける。郷土の歴史を知る「ふるさと文化探訪事業」の一環で、21日に始める。(広重久美子)

 明治時代以降、軍港・産業都市として成長した呉の歩み、発展の推進力となった造船や製鋼といった技術への理解を深める。日本の近現代史が学べるほか郷土への愛着も育めるとする。

 昨年度までは希望校だけだったが、本年度は全39校が8月~来年1月に順次訪れる。人数が多いと見学に支障が生じかねないため、大規模校を2組に分けたり小規模校は数校を一緒にしたりして70人程度に調整する。

 ミュージアムと協力し、90分間のプログラムも組む。学芸員の説明を聞き、ボランティアガイドの解説▽携帯型ゲーム機による館内ガイド▽ワークシート―の三つの方法から一つを選んで学ぶ。館内で感想や疑問をまとめる。

 ふるさと文化探訪事業は2013年度に始まり、4年生は入船山記念館(幸町)と市立美術館(同)、6年生が豊町御手洗地区などを訪問、地域の文化と歴史を学習している。

 市教委学校教育課は「呉の街の歴史について語れるような子どもを育てたい」と説明している。

(2015年8月20日朝刊掲載)

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