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放射線 理解促す冊子 県医師会 影響など易しく説明

 県医師会は「救急の日」(9日)に合わせ、小冊子「知っておきたい放射線の正しい知識」を発行する。福島第1原発事故を受けて一般の人たちが情報を求めており、広島大原爆放射線医科学研究所の神谷研二所長が監修した。希望者に無料配布する。

 A5判、22ページ。体の組織や臓器によって放射線の影響がどう違うかや、被曝直後の急性障害、がんなど時間がたって現れる影響について解説。日常生活で浴びる放射線や、医療などでの放射線利用も紹介している。

 放射線の単位を雨に例えると、ベクレルは単位時間に降る雨粒の数、グレイは人をぬらした水の量、シーベルトは人に当たった影響―などと、分かりやすく説明している。

 神谷所長は「原発事故を受け健康への不安は増幅している。さまざまな情報を適切に判断するために役立ててほしい」と話す。8万2千部発行。はがきなどで県医師会学術広報課〒733―8540広島市西区観音本町1の1の1に申し込む。Tel082(232)7211。(衣川圭)

(2011年9月8日朝刊掲載)

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