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[戦後70年 県北から] 追悼の歌 庄原に響く 遺族ら700人冥福祈る

 広島県庄原市の戦没者追悼式・平和祈念式典が21日、同市西本町の市民会館であった。遺族や市民約700人が参列し、同市出身者2923人の冥福を祈った。

 木山耕三市長が「戦争の悲惨さと平和の尊さを心に刻み、次世代に伝えていく」とあいさつ。市戦没者遺族会の井沢聖昭会長は「日本の平和は、多くの犠牲によって築かれたことを忘れてはいけない」と訴えた。

 参列した同市高町の郵便局員山本規正さん(26)は、曽祖父が1945年8月にビルマ(現ミャンマー)で戦死した。戦後70年のことし、遺族会と靖国神社を参拝し、曽祖父が戦地に赴いた際の様子などを聞いたという。

 山本さんは、壇上で「これからも絶対に戦争を起こさない、平和な国であり続ける」と誓った。  口北小児童による「ふるさと」などの合唱の後、参列者たちが白い菊を献花台に手向けた。(山本堅太郎)

(2015年8月22日朝刊掲載)

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