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平和な世に 決意新た 三原で戦没者追悼式典 終戦70年

 広島県三原市は22日、戦没者と原爆死没者を追悼し、平和を祈る式典を同市宮浦の市芸術文化センターポポロで開いた。遺族や被爆者たち約400人が平和への決意を新たにした。

 参列者は犠牲者の冥福を祈り、鐘の音に合わせて黙とう。ステージ前の献花台に花を手向け、じっと目をつむって手を合わせた。

 戦争で夫を亡くした妻の手記を、その娘である市内の女性2人が朗読。大切な人を失った悲しみと、その後の苦労を打ち明け、「私たちの子や孫が、戦争の忌まわしい悪夢を見ないことを願っている」などと語った。

 市内の西小6年池田裕楽(ゆら)さん(11)と第三中3年仁井秀隆君(15)は、平和を願う作文を披露。池田さんは「一人一人が小さな平和の輪をつくることで、大きな平和の輪ができる」と訴えた。(山本庸平)

(2015年8月23日朝刊掲載)

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