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被爆建物の活用 市長に要請 遺跡保存運動懇

 広島市の平和団体や研究者でつくる原爆遺跡保存運動懇談会(座長・頼祺一比治山大教授)が9日、広島大本部跡地(中区千田町1丁目)の旧理学部1号館など被爆建物の保存活用について、市役所で松井一実市長と意見交換した。

 頼座長は「原爆ドームを中心に原爆遺跡を生かしたまちづくりを希望する」と発言。同行したメンバーが旧理学部1号館を自然史博物館として活用する構想を披露した。

 松井市長は「外形を維持する保存と、異なる形で使用する活用では意味が違う。混同しない議論が必要だ」と述べ、被爆建物の活用には十分な議論が必要との考えを示した。(藤村潤平)

(2011年9月10日朝刊掲載)

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