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　南米ウルグアイのロベルト・クレイメルマン工業エネルギー鉱業相が９日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、被爆者から体験を聞いた。

　クレイメルマン氏は、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で阿部静子さん（８４）＝海田町＝と面会した。爆心地から約１・５キロで被爆した阿部さんは大やけどを負い、建物の下敷きになった人を助けられなかった無念を語った。クレイメルマン氏は「被爆者が抱える苦しみに触れることができた」と阿部さんに語り掛けた。

　クレイメルマン氏は外務省の招きで来日。市役所で松井一実市長と面会し、平和市長会議への加盟を自国の都市に求めると約束した。

（２０１１年９月１０日朝刊掲載）