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核廃絶「米はやるべき」 ペリー元長官 高校生と対話 広島

 広島市南区で23日、講演会を開いた米国のウィリアム・ペリー元国防長官が、中国新聞ジュニアライターをはじめ広島の高校生6人と核兵器廃絶について意見交換した。

 市内で今春開かれた高校生の国際会議に参加した広島女学院高3年倉光静都香さん(18)は「核兵器廃絶をなぜ米国が始めないのか」と質問。ペリー氏は「オバマ大統領もしたいだろうが、政治的に力を持っておらずできていない。ロシアが追随しなくても米国はやるべきだ。核兵器がなくても通常兵器がある」と答えた。20~30の学校が一緒に訴えることで日本政府を動かせる可能性も示唆した。

 ユニタール青少年大使の国泰寺高2年佐々木香奈栄さん(17)の「核なき世界は実現すると思うか」の問いには「短期的には難しい。実現の理想を捨てずに努力すべきだ」と述べた。

 国連本部であった核拡散防止条約(NPT)再検討会議を取材したジュニアライターの高校2年二井谷栞さん(16)はペリー氏が多くの人の広島訪問を勧めていた点を踏まえ「オバマ大統領に広島に来てほしい。どう考えるか」と質問。ペリー氏は「オバマ政権が決めることだが、ぜひ来てほしい」と語った。(二井理江)

(2015年8月24日朝刊掲載)

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