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被災地除染 広島発で支援 原発勇志隊が中区で集会

 福島第1原発の周辺地域での除染作業を計画する「福島原発勇志作業隊」(広島市西区)は10日、初の集会を中区の市まちづくり市民交流プラザで開いた。メンバーや市民約70人が、広島発の支援活動を話し合った。(村田拓也)

 集会では、企業を退職した技術者たちでつくる全国組織の「福島原発行動隊」(東京)の山田恭暉理事長(72)が講演。「若い人たちの被曝(ひばく)を少しでも減らすため、高齢者の技術を役立てたい」と活動の意義を強調した。

 行動隊は年内をめどに、立ち入りが制限されている半径20キロ圏内で、放射線量の測定作業を始める計画。山田理事長は、隊員の健康管理態勢を整え、息の長い活動につなげていく構想を披露した。

 行動隊と連携する勇志作業隊は先行して10月上旬にも、原発周辺で汚染がれきの撤去作業を始める。貞重実美理事長(67)=熊野町=は「被爆地広島の技術者として、できることから行動しよう」と呼び掛けていた。

 勇志作業隊は撤去作業への参加者を募っている。Tel082(230)7407=平日のみ。

(2011年9月11日朝刊掲載)

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