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折り鶴の願い粘土に込め 広島の印刷業 再生商品を改良 平和公園の30キロ

 総合印刷業のユニバーサルポスト(広島市西区)は、平和記念公園(中区)の原爆の子の像にささげられた折り鶴を原料に使った紙粘土「つる姫」を、改良して発売した。2年前に発売した従来品を基に樹脂や水分の配合を変え、強度を高めた。より薄く延ばせるようになり、折り紙のように紙飛行機なども作れる。

 広島市から譲り受けた約30キロの折り鶴を細かくして紙粘土に練り込んだ。さまざまな彩りが楽しめる。1万5千個を用意した。30グラムで108円。中区の原爆資料館と東急ハンズ広島店で販売する。インターネット通販でも扱う。

 土産や、平和教育を兼ねた粘土教室の利用を見込む。前田理専務は「粘土で遊びながら、折り鶴に込められた平和への願いを感じてほしい」と話す。

 ユニバーサルポストは、朝日精版印刷(西区)が4月、グループ会社の中本総合印刷(南区)や持ち株会社など3社と合併し、社名を変更した。(桑島美帆)

(2015年8月25日朝刊掲載)

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