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広島の今を肖像画で表現 仏の画家ルガルさん 被爆70年契機 70枚目標

 フランス人で京都市在住の画家ヤン・ルガルさん(42)が広島で肖像画を制作している。これまで被爆者や熊野筆の職人たち26人を描いた。被爆70年を機に、さまざまな人物を通して広島の今を表現する。

 広島市中区の原爆ドーム前でボランティアガイドを務める元英語教師の男性、東広島市の酒蔵群を案内する女性たち…。広島の歴史や文化に根付いた人物を描いている。モデルは妻美穂さん(42)がインターネットや知り合いを通じて探した。

 ほぼ実物大で描写するため、縦180センチ、横90センチの和紙と墨を使う。日本の画材を選ぶのは、この国を活動拠点とする決意の表れという。

 広島を初めて訪れた2010年、緑が生い茂る平和記念公園(中区)や被爆から復興した街に衝撃を受けた。「広島の今に関わる人の姿を伝えたい」と、ことし1月からモデルの人生が浮かび上がるように筆を振るう。

 70枚を目標に描きため、広島で展示会を開く予定。モデルを募集している。ルガルさんTel080(2451)0172。(土井和樹)

(2015年8月29日朝刊掲載)

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