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核兵器廃絶へ国境超え30人 広島市中区で青年サミット始まる

 「核兵器廃絶のための世界青年サミット」が28日、広島市中区で始まった。日本や米国など23カ国の20~30歳代の男女30人が参加。3日間にわたって被爆の実態を学び、次代の取り組みを考える。

 初日は平和記念公園(中区)で原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑に献花。その後、区内の会議室で被爆者の田中稔子さん(76)=東区=のあの日の証言を聴いた。参加者たちは「今も原爆投下のトラウマは残っているのか」などと相次ぎ質問した。

 創価学会インタナショナルなどでつくる実行委員会が主催。29日は「青年の誓い」をまとめる。30日午前10時から、リーガロイヤルホテル広島(中区)で公開フォーラムを開催。国連事務総長青年特使の基調講演や、原爆投下前の広島の町並みを再現した記録映画の上映会がある。無料。参加申し込みはhttp://internationalyouthsummit.org/(和多正憲)

(2015年8月29日朝刊掲載)

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