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真宗門徒が抗議文 安保法案 廃案求め1975人署名

 全国の浄土真宗門徒でつくる「非戦平和を願う真宗門徒の会」は31日、安全保障関連法案に反対、廃案を求める抗議文を安倍晋三首相宛てに送った。浄土真宗内の宗派を超えて集めた門徒1975人の賛同署名も添えた。

 抗議文は「専守防衛の枠を破り日本の領土外で他国民の命を奪うことを可能にし、再び侵略国になる戦争法案」と批判。「即刻撤廃、廃案」を求めている。浄土真宗本願寺派の石上智康総長には、宗派として法案への明確な反対声明を出すよう本願寺派の門徒による要望書を郵送した。

 門徒有志で7月13日、首相に抗議文と石上総長に要望書を送った。首相の返事はなく、石上総長からは納得のいく回答が得られなかったという。このため呉市の石橋純誓さん(52)が7月下旬に門徒の会結成を呼び掛け、約200人が集まり再び抗議書などを送った。

 石橋さんは「自衛隊の町に暮らす者として人ごととは思えない。しがらみのない門徒が立ち上がり、声を上げなければ」と話している。(小笠原芳)

(2015年9月1日朝刊掲載)

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