×

ニュース

岩国基地に否定的な市議 海自が祭典見学拒否 「米軍が指示」

 岩国市の海上自衛隊岩国基地であった岩国航空基地祭で18日、田村順玄・岩国市議が見学を拒否された。田村市議は、海自岩国基地と施設を共同使用する米海兵隊岩国基地に否定的な立場。海自岩国基地は、見学拒否について、施設の管理権を持つ米海兵隊岩国基地の指示と説明している。

 田村市議によると、午前9時半ごろ、自分の車で基地の門に到着。免許証提示、名前、携帯電話番号の記入など入場手続きをして入門した。見学者用駐車場に停車した際、自衛隊員から基地外への退出を指示されたという。

 田村市議は自衛隊側から「米軍の指示」、米海兵隊側から「担当者が不在。火曜(20日)以降に回答する」と言われ、午前11時40分ごろ基地外へ出た。

 田村市議が案内予定だった東京のマスコミ関係者2人も「取材者として事前登録がない」と拒まれた。この2人は最終的に見学を許された。

 基地祭は航空機の展示や体験飛行などがあり、家族連れやアマチュアカメラマンら約3500人が訪れた。田村市議は、5月に基地である日米親善デーなどで見学を拒否されたことはないとし、「市民を色分けしている」と憤る。

 中国新聞の取材に、海自岩国基地広報室は「管理している米軍の指示に従うのは当然」としている。(大村隆)

(2011年9月19日朝刊掲載)

年別アーカイブ