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原爆 アートで告発 米の美術家 中区で50点展示

 米国の美術家エリン・オハラ・スラビックさん(46)が、広島市中区袋町の旧日本銀行広島支店で個展を開いている。戦争や暴力をアートで告発する創作を重ね、被爆建物での来日展に挑んだ。

 「ヒロシマ・被災のあと」と題し、物体の影を日光写真の原理で紙に焼き付けた作品など約50点で構成。広島で拾った落ち葉や、原爆資料館から借りた被爆瓶などの形が青地に白く浮かぶ。

 影だけの表現が実物の不在も印象づける。スラビックさんは「原爆が何を消し去るのか、考えるきっかけになれば」と話していた。10月7日まで。(道面雅量)

(2011年9月21日朝刊掲載)

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