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牛田中放送部が最優秀 NHK杯全国コン テレビ番組部門 原爆ドーム題材 取材力光る 広島市東区

 広島市東区の牛田中PC放送部が、8月にあったNHK杯全国中学校放送コンテストのテレビ番組部門で最優秀賞を初めて獲得した。受賞作は、建設100年を迎えた原爆ドームをめぐるドキュメンタリー動画。同部門では2013年の井口中以来となる。

 部員8人が3~6月に取材、編集した動画は8分間。ドームそばに自宅があった男性や被爆者たちにインタビューし、ドーム保存の経緯を追った。「見るたびに被爆当時を思い出す」などの理由で保存に反対だった被爆者の思いや、取材前後で変化した放送部の生徒の心境を表現した。

 同部門には全国から118作品が出品。審査員から「丁寧に取材している」「平和の尊さをあらためて実感した」などと評価された。

 部長の3年直原紬(じきはら・つむぎ)さん(14)は「私たちは被爆者の話を直接聞ける最後の世代。多くの人の思いを聞き、考え、編集し、広島の思いを全国に発信できた」と話していた。(山本乃輔)

(2015年9月4日朝刊掲載)

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