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NIE 戦後70年 伝える手段は 広島大付三原中 特集記事で議論

 戦後70年をテーマにしたNIE(教育に新聞を)授業が4日、三原市館町の広島大付属三原中であった。1年生約80人が、中国新聞など全国の地方紙に掲載された戦後70年の特集記事などを読み、情報発信の重要性について学んだ。

 授業では、生徒が紙面を参考に、戦争の記憶を風化させないために伝えたい内容や、その手段についてグループで議論した。「若い世代にはインターネットが効果的」「全国各地の戦争の記憶を網羅した特集記事が伝わりやすい」などと意見が出た。

 授業は前日の2こまに続き、3こま目。前日は、広島原爆の日の8月6日の地方紙10紙を読み比べ、70年前の広島への原爆投下や、各地の戦争被害が全国でどのように報じられているかを見た。

 同校教員と広島大大学院教育学研究科の院生が合同で企画した。生徒は学んだことを文章にまとめる。内川英之君(13)は「各地の地方紙を読んで、戦争で全国で大きな被害があったことを知った。若い世代が受け継ぐことの重要性を感じた」と話した。(山本庸平)

(2015年9月5日朝刊掲載)

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