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被爆建物巡る被爆電車の旅 広電・市が企画 月2回 11月まで 70年 学びと 祈りと

 広島電鉄(広島市中区)の被爆電車に乗って被爆建物を巡る催しが5日、始まった。同社と広島市が被爆70年事業の一環で企画。11月まで月2回ペースで計6回開く。(有岡英俊)

 初日は、広島駅から八丁堀や市役所前を経て本社近くの千田車庫まで約4・2キロの特別コースに、約30人が参加。車内では市観光ボランティアガイド協会の斉藤恵子さん(73)が旧日本銀行広島支店について「3階の窓が開いていたため内部も焼けた」と話すなど、70年前を解説した。

 千田車庫では、現役で残っている他の2両の被爆電車や被爆建物の千田町変電所を見学。本社に再現した武将茶人上田宗箇の茶室で、お点前も楽しんだ。

 東大阪市の会社員乙葉宗宏さん(57)は「被爆時に走った電車に乗って当時の話を聞くと、70年前にタイムスリップしたような感覚になった」と話した。

 全2時間で、中学生以上千円、小学生以下500円。広島電鉄Tel082(242)3551。

(2015年9月6日朝刊掲載)

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