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平和訴え100人合唱 中区 広島大生と卒業生 70年 学びと 祈りと

 原爆や平和をテーマにした合唱コンサートが5日、広島市中区のJMSアステールプラザであった。広島大の合唱団の卒業生が被爆70年を機に、歌で平和を訴えようと初めて企画した。

 合唱団の現役生や県内各地の合唱団のメンバーも含めた約100人がハーモニーを響かせた。原爆で弟を亡くした悲しみを歌った「おとうと」や、原爆詩人の栗原貞子が太田川をテーマに作詞した組曲「川」など18曲を披露。アンコールでは、8月6日の平和記念式典で毎年歌われる「ひろしま平和の歌」を来場者と合唱した。

 西区の主婦石田啓子さん(67)は「母も被爆者。合唱を聴いて原爆の悲惨さ、平和の尊さをあらためて考えさせられた」と話した。(原未緒)

(2015年9月6日朝刊掲載)

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