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パイプオルガン 響く平和の音色 広島市中区の聖堂で催し

 広島市中区の世界平和記念聖堂で6日、パイプオルガンの調べを聴き、演奏を体験する催しがあった。親子連れたち約60人が参加した。

 聖堂3階にある高さ約10メートルのパイプオルガンは、広島と同じく戦禍を被った旧西ドイツケルン市から、戦争のない世を願って贈られた。参加者はバッハなどの3曲に耳を傾けた後、楽器の間近に移動。約3300本のパイプが連なるオルガンを実際に弾いて、荘厳な音色を堪能した。

 安佐北区の幼稚園教諭原田めぐみさん(33)は長女結(ゆう)ちゃん(6)と挑戦。「心地よい音色で、平和のありがたさをかみしめました」と話していた。カトリック信者たちでつくる保存活用委員会が企画した。(樋口浩二)

(2015年9月7日朝刊掲載)

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