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原発推進派の右田氏初当選 上関町議補選 山口

 中国電力が上関原発建設を計画する山口県上関町の町議補選(1人)は6日投開票され、計画推進派の無所属新人右田千賀子氏(68)が、反対派の無所属新人高島美登里氏(63)を破り、初当選した。原発計画の賛否をめぐる町議会(定数10)の内訳は推進派8人、反対派2人となった。

 上関原発建設は福島第1原発事故後に準備工事が中断。凍結状態が長期化して先行きが見通せない中、右田氏は原発建設の推進を訴えつつ、過疎高齢化対策に取り組む姿勢を強調した。高島氏は農水産物のブランド化やエコツアーの実施など、原発に頼らない振興策を掲げたが及ばなかった。得票は右田氏1329票、高島氏614票だった。

 町議補選は、推進派だった右田氏の夫勝氏の死去に伴い実施された。当日有権者数は2847人。投票率は69・76%で、昨年の町議選(86・03%)を大きく下回った。

上関町議補選最終結果(補欠定数1-候補数2、敬称略)

当1,329 右田千賀子 68 無新
   614 高島美登里 63 無新

上関町議補選当選者

右田千賀子(みぎた・ちかこ) 68 無新①
会社役員(県商工会女性部連合会長、婦人会長)長島

丸数字は当選回数。写真の下は、現職(主な経歴)▽現住所。敬称略

(2015年9月7日朝刊掲載)

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