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世界のコイ心 歌い継ぐ 海外協力隊員ら 各国でカープ応援歌収録 マツダ球場で21日披露

 世界中のファンの思いを集め、広島東洋カープに届けようと、青年海外協力隊員や赴任地の人々が応援歌「それ行けカープ」を歌い継ぐ映像ができた。協力隊広島県OB会の有志が制作した。国連の「国際平和デー」の21日、マツダスタジアム(広島市南区)であるカープ対DeNA戦で流れる。(新本恭子)

 モンゴルやタンザニア、キリバス、カンボジア、モザンビークなどの11カ国で撮影し、東広島市鏡山の国際協力機構中国国際センター(JICA中国)でも収録した。隊員や現地の住民たちがそれぞれ応援歌の1番を歌う様子をつなげ、約1分の映像にした。

 JICA職員とともに7月にスリランカを訪問、同国の青少年に野球を指導したカープの前監督野村謙二郎さん(48)も出演。現地で歌うシーンが入っている。

 発起人の一人で元隊員の田中涼子さん(32)=東広島市=はカンボジアで1年半ほど活動、昨年春任務を終えて帰国した。活動中は広島出身の隊員とカープの勝敗を話題にして盛り上がったり、ネット動画で優勝シーンを見たりして元気を出していたという。

 帰国後の昨年夏、マツダスタジアムでカープの試合を観戦中にファンの俳優や歌手たちが応援歌をリレーで歌う映像を見た。各国の仲間と歌うバージョンが制作できないかと考え5月下旬以降、各地にあるJICAの現地事務所を通じて隊員に協力を頼んでいた。

 今シーズンも残り20試合余りになり、勝率5割の壁を越えられないカープ。田中さんは「カープも隊員も勇気づけたい」と話している。

(2015年9月7日朝刊掲載)

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