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中電虚偽記録 指摘が相次ぐ 松江市議会特別委

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の低レベル放射性廃棄物の処理をめぐる虚偽記録問題で、松江市議会は8日、島根原発対策特別委員会を開き、中電から原因や再発防止策をまとめた報告書案の説明を受けた。市議からは中電の態勢に厳しい指摘が相次いだ。

 中電から古林行雄島根原子力本部長たち4人が出席。担当者が1人で記録捏造(ねつぞう)などの不正を重ねたとする説明に、市議は「点検は2人体制でやるものではないか」と質問。中電側は「中堅社員だったため、1人だった。再発防止策では基本、複数でやっていくようにした」と回答した。

 このほか、「中電の人事評価のシステムに、不正を生む原因があったのではないか」「第三者を入れた外部監査が必要」などの意見も出た。終了後、立脇通也委員長は「市民が納得するのは難しい。中電には真剣に考えてほしい」とした。

 中電は、11日に国と地元自治体に報告書を提出する方針。

(2015年9月9日朝刊掲載)

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