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宍道断層調査 来月中旬めど 原子力規制委

 中国電力島根原発(松江市鹿島町)近くにある宍道断層の長さについて、原子力規制委員会は9日、現地調査を10月中旬をめどにすると決めた。島根2号機の再稼働の前提となる審査の一環。断層の西の端付近の地質などを確認し、長さを約22キロとする中電の評価が妥当かどうか調べる。

 この日の審査会合で、規制委事務局の原子力規制庁の担当者が「断層の西端がどこかというのは重要な議論になる」と説明し、現地を訪れる考えを示した。規制委は2月にも断層の現地調査を実施。今回は西端付近を重点的に調べる。

 調査するのは中電が西端と評価する地点から、さらに西へ約3キロのエリア。中電は3~6月、この地点でボーリング調査をし、長さが延びるような断層はないと規制委に説明していた。

 宍道断層は島根原発の南約2・5キロを東西に走る。原発付近で想定する地震の大きさに影響を与えるため、規制委は慎重に審査を進めている。同断層をめぐっては規制委の指摘を受け、中電は昨年とことしの2度、追加調査をしている。

(2015年9月10日朝刊掲載)

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