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G8議長サミットに核廃絶の歌声よ届け  広島の市民合唱団

■記者 岩成俊策

 9月2日に被爆地・広島である主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)に参加する議長たちを、広島市の呼び掛けで集まった市民合唱団が歌声で歓迎する。28日、市消防音楽隊との合同練習があり、平和記念公園(中区)での本番に向けたリハーサルをした。

 合同練習はアステールプラザ(中区)であった。市民合唱団に参加するのは広島市の14団体と大竹市の1団体からの約140人。当日、披露する「ひろしま平和の歌」と「アオギリのうた」について、音楽隊の伴奏の音量とのバランスやテンポなどを確認をした。

 議長サミットは、公園内の広島国際会議場が会場。市民合唱団と消防音楽隊は、原爆慰霊碑に向かう参道脇で待機。議論に先立って議長たちが慰霊碑、さらに原爆資料館までを歩く間、核兵器廃絶への祈りを込めた歌声を響かせる。

 広島合唱同好会の高野孝二さん(66)=東区=は「核兵器廃絶への願いを世界の人びとに伝えたいと思い、参加した。言葉は分からなくても心は伝わる。一生懸命に歌いたい」と意気込んでいる。

(2008年8月29日朝刊掲載)

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