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カーター元大統領から礼状届く 三次 訪米団の千羽鶴に返礼 生徒ら「つながりの深さ感動」

 がんと闘病中のカーター元米大統領の回復を願い、訪米した際に千羽鶴を贈った三次市内の中学生たちに、元大統領から直筆の礼状が届いた。生徒たちは「地元とカーターさんとのつながりの深さに感動した」と喜んでいる。(城戸良彰)

 礼状は1日付で9日、市甲奴支所に届いた。縦約11センチ、横約16センチのメッセージカード1枚が封筒に入っていた。宛名は「三次市の生徒と先生」。「千羽鶴とあなた方の厚意に感謝します」「ことしは会うことができず申し訳なく思います」などとしたためられている。末尾にはサインもある。

 10日夕、代表して同市甲奴町の甲奴中生徒4人が、校内で同支所から報告を受けた。

 三次市は、元大統領が1990年に旧甲奴町を訪れた縁で、95年に元大統領の故郷ジョージア州アメリカス市と友好都市提携を締結。市内の中学生たちでつくる訪問団が91年から24回、同市に赴いている。

 ことしは8月18~24日に訪問。訪問団員や住民たちで折った千羽鶴を持参し、20日に代理人を通じて元大統領に贈った。訪問団に参加した甲奴中3年鶴本翔太君(14)は「病気で苦しい中、手紙を書いてくれたことに驚いた。早く良くなってほしい」と話していた。

 礼状は、同支所が保管。今月中に甲奴町のジミー・カーターシビックセンターで展示する予定にしている。

(2015年9月12日朝刊掲載)

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