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印の下院議員 被爆実態学ぶ 資料館

 核保有国インドのミーラ・クマール下院議長が3日、平和記念公園(広島市中区)を訪れ、原爆資料館を見学するなどした。

 クマール議長は松井一実市長の案内で原爆慰霊碑に花輪を手向け、手を合わせた。松井市長から「ここはかつて繁華街」などと説明を受けながら公園内を歩いた。

 原爆資料館では、被爆直後に被災者であふれる御幸橋西詰め(中区)の写真を見つめて「ひどいけがだったことでしょう」と顔をゆがめ、熱心に質問していた。被爆者の梶本淑子さん(80)=西区=の被爆体験にも聞き入った。

 クマール議長は「廃虚から復興した広島をたたえたい」と強調。自国の核兵器保有については「わが国は先制使用はしない政策だ。核兵器のない世界に向けた努力にも加わっている」と話した。(金崎由美)

(2011年10月4日朝刊掲載)

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