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人文字「戦争NO」 広島 安保法案反対7000人集会

 安全保障関連法案に反対する市民グループなどが13日、広島市中区の市中央公園で集会を開いた。参加者は、「NO WAR」などの人文字を完成させ、参院での採決を前に、法案の廃案を訴えた。

 県9条の会ネットワークなどでつくる実行委員会が呼び掛け、主催者発表で約7千人が集まった。あらかじめ引いた白線に沿って並び、縦20メートル、横90メートルの2列の文字を作った。上空からの写真撮影時には、参加者は「戦争NO!」などと書かれたカードを空に掲げ、「思いを国会に届けよう」と声を張り上げた。

 集会では、人文字作りに先立ち、法案撤回を求める組織を結成した庄原、三次市議や弁護士、母親たち計14人がリレー形式で演説。「憲法改正せず法案を通すのは、立憲主義の破壊だ」「国会の審議は深まっておらず、国民への説明が不足している」などと訴えた。法案の成立阻止へ向けて運動を盛り上げる、としたアピール文も採択した。

 家族4人で参加した西区の会社員藤川康司さん(37)は「多くの人が法案を不安視している。少しでも子どもたちを戦争の危険にさらすわけにはいかない」と話していた。(有岡英俊)

(2015年9月15日朝刊掲載)

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