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廃案求めるアピール文 広島県内の女性市議 安保法案

 広島県内の女性市議が14日、安保関連法案の廃案を求めるアピール文を発表した。9市の市議計20人が賛同した。安倍晋三首相や衆参両院議長宛てに郵送する。

 呼び掛け人は広島市議の馬庭恭子、村上厚子両氏と、廿日市市議の高橋みさ子氏の3人。アピール文は法案を「憲法9条に反することは明らかで、立憲主義に反する」と批判し、「戦争で一番に犠牲になるのは子どもや女性。命を生み、育む女性として、採決強行を許さず廃案を強く求める」と訴えている。

 県議会、市町議会の女性議員全59人に党派を問わず呼び掛け、呉、三原などの市議が応じた。この日、広島県庁でアピール文を説明した馬庭市議は「戦争で家族を失う女性の悲しみが二度と繰り返されないよう、廃案にしてほしい」と話した。

 賛同した議員の党派別内訳は、共産党9人、社民党1人、無所属10人。自民、公明の両党に所属する19人は全員、賛同しなかったという。

(2015年9月15日朝刊掲載)

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