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韓国被爆者支援で表彰 駐広島総領事館

 駐広島韓国総領事館(広島市南区)は3日、韓国の被爆者支援に功績があったとして、韓国の原爆被害者を救援する市民の会・広島支部の豊永恵三郎支部長(75)に韓国外交通商部長官からの表彰状を授与した。

 南区のホテルであった、韓国の建国記念の日にあたる「国慶日」の行事で、辛亨根(シンヒョングン)総領事が手渡した。豊永さんは「日本には戦争責任があるという思いで支援を続けてきた。うれしい」。辛総領事は「温かい支援活動によって日韓はもっといい関係が築ける」とたたえた。

 被爆者の豊永さんは、約40年にわたって在韓被爆者の裁判支援や日本政府への要望に尽力。辛総領事の父で元韓国原爆被害者協会会長の故辛泳洙(シンヨンス)氏が、在外被爆者として初めて被爆者健康手帳を取得した際の証人捜しにも奔走した。(野田華奈子)

(2011年10月4日朝刊掲載)

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