台湾に被爆者団体 来月 援護格差解消へ結成
11年10月6日
台湾に住む被爆者と遺族が11月、被爆者団体を初めて設立する。日本と国交がない台湾の被爆者への援護の格差を解消するよう日本政府に要請する活動を予定する。今春台湾を訪れ、被爆者の実態調査した豊永恵三郎さん(75)=広島市安芸区=たちが5日、広島市役所で会見して明らかにした。
海外の被爆者団体はこれまで米国、韓国、ブラジル、北朝鮮の4カ国で設立されている。
豊永さんによると、参加するのは留学生や軍人として広島、長崎で被爆した12人と遺族を合わせた約20人。台北市で11月5日、設立の会を開く。日本の在外被爆者の支援団体などと連携しながら、健診団の派遣などを厚生労働省に求める。
日本と国交がない台湾では被爆者の援護施策に関する情報が極端に不足している。「韓国の原爆被害者を救援する市民の会」広島支部長を務め、在外被爆者支援に取り組んできた豊永さんたちの呼び掛けが団体設立のきっかけになったという。
豊永さんは「日本の植民地だったときに被爆させられ、その後放置されてきた被爆者の援護は急務」と訴えた。(金崎由美)
(2011年10月6日朝刊掲載)
海外の被爆者団体はこれまで米国、韓国、ブラジル、北朝鮮の4カ国で設立されている。
豊永さんによると、参加するのは留学生や軍人として広島、長崎で被爆した12人と遺族を合わせた約20人。台北市で11月5日、設立の会を開く。日本の在外被爆者の支援団体などと連携しながら、健診団の派遣などを厚生労働省に求める。
日本と国交がない台湾では被爆者の援護施策に関する情報が極端に不足している。「韓国の原爆被害者を救援する市民の会」広島支部長を務め、在外被爆者支援に取り組んできた豊永さんたちの呼び掛けが団体設立のきっかけになったという。
豊永さんは「日本の植民地だったときに被爆させられ、その後放置されてきた被爆者の援護は急務」と訴えた。(金崎由美)
(2011年10月6日朝刊掲載)