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欧州に被爆者派遣 きょうから 70年活動で原水協

 日本原水協は17日から、被爆70年活動の一環で、被爆者4人を含む代表団を欧州7カ国に派遣する。反核平和団体の国際平和ビューロー(IPB)と共同で企画。証言活動や原爆展の開催を通じ、核兵器の非人道性を訴え、廃絶に向けた国際的な世論を高める。

 代表団は3班に分かれ、第1班は17~24日にベルギーとオランダ、第2班は10月4~14日にスペイン、フランス、英国、第3班は4~13日にフィンランドとスウェーデンを訪問する。それぞれ現地での平和集会などに出席。国会議員や自治体の首長たちと面会し、核兵器のない世界に向けた活動への協力を要請する。

 第3班には、広島で被爆者医療に長年携わり、現在は福島市在住の斎藤紀医師が参加。原発問題にも関心が高い現地からの要望を受け、福島第1原発事故後の現状や課題を伝える。

 第2班に加わり、証言活動する家島昌志さん(73)=東京都中野区=は「広島で被爆したのは3歳で親から聞いた話が中心だが、核保有国に廃絶を働き掛ける動きが強まるよう精いっぱい訴えたい」と話している。(藤村潤平)

(2015年9月17日朝刊掲載)

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