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秋葉前市長に平和指導者賞 米財団が授与へ

 広島大は6日、特任教授の秋葉忠利前広島市長(68)が、米国の核時代平和財団から「平和指導者賞」を受けると発表した。

 秋葉前市長は1999~2011年の在任中、広島市長が会長を務める平和市長会議の活動強化に尽力。核兵器保有国や核抑止論を支持する国に政策変更を迫るには国境を超えた都市の連帯が有効として、同会議の加盟都市拡大に努め、就任時の464を退任時には4680に増やした(現在5020)。

 同会議の活動として2020年までの核兵器廃絶を目指す「2020ビジョンキャンペーン」を提唱するなど、核兵器廃絶運動に指導的役割を果たしたことが評価された。

 同財団によると、同賞はこれまで、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世や南アフリカのデズモンド・ツツ名誉大主教たちが受賞している。

 世界平和への貢献をたたえる同財団の「世界市民賞」には、広島で被爆し、米国などで証言活動を続ける笹森恵子(しげこ)さん(79)が選ばれた。9日(日本時間10日)に米カリフォルニア州サンタバーバラ市で授賞式がある。(山田祐)

(2011年10月7日朝刊掲載)

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