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韓国医師、放射線被害を学ぶ 広島で研修

 韓国の医師や看護師計10人が17日、広島市南区の放射線影響研究所(放影研)を訪れ、原爆による放射線被害の実態を学んだ。広島県や広島大などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が14日から4日間の日程で開いた研修の一環。

 放影研の歌田真依研究員と立川佳美内科長が、1950年代から続ける追跡調査を基に被爆者の疾患別発症状況を説明。歌田研究員は「被曝線量の推計に比例してがん発症のリスクが高まる。一方、低線量被曝の影響は明らかになっていない」と述べた。

 ソウル市にある韓国原子力医学院の医師張元一(ジャン・ウォンイル)さん(35)は「調査法などを参考にしたい」と話していた。(有岡英俊)

(2015年9月18日朝刊掲載)

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