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原発内を立ち入り調査 虚偽記録問題で島根県・松江市

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の低レベル放射性廃棄物処理をめぐる虚偽記録問題で、島根県と松江市は17日、安全協定に基づく立ち入り調査を実施した。

 県と市の担当者8人が原発敷地内の管理事務所で午前10時から約7時間かけ調査。鳥取県と原発30キロ圏5市の計8人も同行した。

 中電側は11日に県などへ提出した報告書について説明。自治体側は、機器点検の正式な発注手続きを怠り、点検記録を捏造(ねつぞう)した社員が勤務していた保修部に立ち入りし、中電の調査の過程を確かめた。

 立ち入り調査は問題発覚当日の6月30日、報告書作成の途中経過を確認した8月6日に続き3回目。島根県は調査結果を1カ月以内にまとめ、公表する。

 調査した島根県原子力安全対策課の奈良省吾課長は「問題発生に至る経緯が複雑で、中電による住民に分かりやすい説明が必要だと感じた」と話した。(秋吉正哉)

(2015年9月18日朝刊掲載)

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