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広島大生をIAEA派遣 HICARE 放射線治療など学ぶ

 広島県や県医師会などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)は10月1日から約3カ月間、広島大医学部の学生1人を、オーストリアにある国際原子力機関(IAEA)にインターンとして派遣する。

 医学部医学科4年の三枝義尚さん(23)=広島市南区。IAEAヒューマンヘルス部に12月下旬まで所属し、研究スタッフの業務を手伝いながら、がんの放射線治療や線量測定に関する論文を作る。放射線の人体への影響などをテーマにした教材開発や研究会議の運営も担う。

 HICAREとIAEAは2010年8月、被曝者医療や担い手育成で協力する覚書を結んだ。広島からの学生派遣は13年以来、2人目となる。三枝さんは「低線量被曝など放射線の影響はまだ未解明な部分が多い。最新の線量測定法や放射線治療を学び、被爆者医療などに役立てたい」と意気込んでいる。(有岡英俊)

(2015年9月19日朝刊掲載)

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