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戦没者の冥福祈る 呉で追悼式

 旧海軍の呉鎮守府ゆかりの戦没者を慰霊する呉海軍墓地合同追悼式が23日、広島県呉市上長迫町の同墓地であった。呉海軍墓地顕彰保存会の主催。全国から遺族や自衛隊関係者たち約千人が参列し、13万人余りの冥福を祈った。

 黙とうに続き、呉市の小村和年市長や地元の長迫小の児童代表たちが追悼の辞を述べた。いずれも6年の西良崇君(11)野末修輔君(12)松本凜々さん(11)が「平和より尊い宝がないということを世界の人々に伝えていきたい」などと誓った。参列者は花を手向け、手を合わせた。

 戦艦伊勢の機銃指揮官だった父を米軍の攻撃で失った広島市東区の高田健二さん(73)は「今日の日本があるのは命を懸けて戦った兵士のおかげ。戦争はいかんと骨身に染みている」と話した。

 墓地は1890年に整備され、合同慰霊碑91基、個人墓碑157基、英国水兵碑1基がある。追悼式は45回目。(広重久美子)

(2015年9月24日朝刊掲載)

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