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内部被曝検査始まる 山口 福島からの避難者対象

 東京電力福島第1原発事故の影響で福島県から山口県内に避難している人の内部被曝(ひばく)線量を測定する検査が25日、山口市の県社会福祉会館で始まった。無料で、28日まで。初日は利用する人がいなかった。

 福島県が県外避難者を対象に進める検査の一環で、県内では初めて。午前9時半から午後4時半までで、初日は検査担当者3人が待機した。

 検査では体の表面の放射線量を測定した後、検査車両内で体内の放射性物質の量を検査装置ホールボディーカウンター(WBC)で調べる。検査時間は約20分。26、27日は保健師たちが健康相談にも応じる。

 福島県の県民健康調査課によると、山口県内への避難者は8月13日現在で67人。26日は5人の予約が入っている。同課は「予約なしでも検査はできる。ぜひ利用してほしい」と呼び掛ける。

 福島県はWBCを搭載した車両を2013年3月から全国巡回させ、これまでに33都道府県で検査を実施。延べ4895人が検査を受けた。健康に害を及ぼす値は出ていないという。(門戸隆彦)

(2015年9月26日朝刊掲載)

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