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東京で原爆犠牲者追悼 180人が参列 平和誓う

 「原爆犠牲者追悼のつどい」が27日、東京都葛飾区であった。都の主催で、遺族や被爆者、国会議員、都議たち約180人が参列。70年前に広島、長崎へ落とされた原爆で犠牲になった人たちを悼み、平和を誓った。

 舛添要一知事の代理で出席した笹井敬子・都福祉保健局技監は式辞で、都独自の被爆者援護策に触れて「国の責任で援護策を充実するよう、強く求めたい」と述べた。東京の被爆者団体「東友会」の大岩孝平代表理事(83)=三鷹市=はあいさつで、19日に成立した安全保障関連法について「なぜ戦争ができる国づくりを急ぐのか」と安倍政権を非難した。

 東京での慰霊式典は、東友会が1965年に始めたが、被爆者の高齢化により2013年に都が引き継いだ。都内の被爆者は3月末現在で6010人。(藤村潤平)

(2015年9月28日朝刊掲載)

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