×

ニュース

平和 名月が照らして 広島

 中秋の名月の27日、光り輝く円い月が広島市の夜空に浮かんだ。中区の平和記念公園周辺では、市民や観光客がカメラや携帯電話を向け、秋の夜を楽しんだ。

 午後6時半すぎ、薄い雲が掛かる東の空に明るい光が顔を出し、原爆ドーム越しに大きく見えた。ライトアップされたヒロシマのシンボルと光の「共演」を果たした。訪れた人は、虫の声が響く公園で夜空を見上げていた。

 観光で訪れた茨城県ひたちなか市の会社員寺島拓哉さん(43)も撮影。被爆70年の中秋に、「当たり前の日常を楽しめる世の中であってほしい」と願った。

 広島地方気象台によると、この日の市内は高気圧に覆われ、最高気温は29・9度と平年を3・2度上回った。30日まではおおむね晴れるが、10月1、2日は気圧の谷や前線の影響で雨になると予報している。(川手寿志)

(2015年9月28日朝刊掲載)

年別アーカイブ