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「原爆被害に国の償いを」 被団協55周年で集会

 日本被団協は18日、結成55周年の「記念のつどい」を東京都港区のホテルで開いた。歩みを振り返り、原爆被害に対する国の償いや核兵器廃絶を求める運動の発展を誓った。

 全国の被爆者ら約120人が参加した。岩佐幹三代表委員(82)は1956年8月の結成以来、再び被爆者をつくらない国の決意の証しとして償いを求めてきた歴史を回顧。「被爆者の運動は、人類の平和な未来を築くために国の政策転換を求める民主主義的な運動だ」と訴えた。

 また、国の償いと核兵器廃絶の趣旨を明記した被爆者援護法改正などを求める55周年宣言を確認。記念講演では、通訳として被団協運動に関わった成蹊大の西崎文子教授(米政治外交史)が「被爆者の体験は絶対的悲惨さをもって無条件に許せないものが世の中にあると伝えてくれる」などと語った。(岡田浩平)

(2011年10月19日朝刊掲載)

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