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ヨウ素剤配布7割受け取る 5キロ圏内鹿島住民 松江市

 島根県松江市は30日、中国電力島根原子力発電所の事故時に、甲状腺被曝(ひばく)の予防をするため服用する安定ヨウ素剤について、5キロ圏内の鹿島町住民の約7割が事前配布で受け取ったと明らかにした。

 この日の松江市議会島根原発対策特別委員会で報告した。鹿島町の対象者は6829人。うち4653人分が6月27日から9月13日まで町内で開かれた説明会で受け取った。5キロ圏の住民は約1万人で、残る同市島根、古江、生馬地区については、市は年内をめどに順次配布する。

 5キロ圏の住民への配布は2014年度内を目標としていたが、医療関係者への説明などが間に合わずずれ込んでいる。市原子力安全対策課は「鹿島町で受け取っていない住民への対応は県と相談し決める」としている。

(2015年10月1日朝刊掲載)

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