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広島の被爆体験話す 岩国の平田小

 爆心地から約1・2キロの天満国民学校(現広島市西区)で被爆した植田節子さん(77)=岩国市牛野谷町=たち岩国市原爆被害者の会の4人が1日、同市平田の平田小6年の128人に体験を話した。

 植田さんは当時、2年生だった。1945年8月6日朝、学校の教室から窓の外を見ていて原爆がさく裂。爆風で吹き飛ばれ、気付いた時には天満川にいたという。その後、兵隊に助け出されたものの、頭や額、腕に大けがをした。

 植田さんは「70年が過ぎても多くの人が後遺症に苦しんでいる。平和な世界をつくるために核兵器は必要ない」と訴えた。

 松尾祐来君(11)は「とても怖かったと思う。原爆を使ってはいけないし、戦争はしてはいけない」と話した。平和学習に取り組む児童は今後、新聞作りなどをするという。(増田咲子)

(2015年10月3日朝刊掲載)

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