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岸田外相は留任 「外交をリード」と意欲 第3次安倍改造内閣

 7日に発足した第3次安倍改造内閣で、中国地方選出の岸田文雄外相(広島1区)と石破茂地方創生担当相(鳥取1区)の2人が留任した。ともに「ポスト安倍」を期待される派閥のリーダー。課題が山積する外交や看板政策で成果を挙げ、さらなる存在感の発揮を狙う。

 官邸で留任を告げられた岸田氏は「首相から2ページの指示書をいただいた」と強調した。在任期間は2年9カ月を超え、延べ57カ国・地域を訪問。安倍政権が掲げる「地球儀俯瞰(ふかん)外交」を体現してきた。

 一方、中国、韓国との関係改善などの課題が立ちはだかる。被爆地選出の外相として核軍縮・不拡散にさらに取り組むべきだ、との指摘もある。来年4月に広島市である、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に先立つ外相会合ではホスト役も見込まれる。「外交・安全保障の分野は外相会合がリードしなければならない」と意欲をにじませた。

 石破氏は「この1年で地方創生の総論は出来上がった」と総括。具体的な成果に向けて「政府の取り組みを自治体や企業、団体に身近に感じてもらわないといけない。キーワードは納得と共感だ」とやる気をみなぎらせた。(藤村潤平)

(2015年10月8日朝刊掲載)

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